【読み:かちょうもん】
草花と鳥類を組み合わせた文様です。東洋では、仏教の興隆とともに中国唐代に完成し、以降、多様な表現を示し、文様を代表する存在です。唐代、奈良時代では、すでに宝相華(ほうそうげ)と鳳凰(ほうおう)などの、吉祥の意味をこめた特殊な組み合わせが行なわれていますが、時代が下るにつれて、さらに、一定の組み合わせが顕著となり、梅と鶯、松と鶴、牡丹(ぼたん)と孔雀(くじゃく)、竹と雀(すずめ)、春草と雉子(きじ)などがみられます。また、染織品ばかりでなく、その他のあらゆる意匠に採用されています。