【読み:あーる・ぬーぼー】
19世紀末から20世紀初めの約30年ほどフランスを中心にヨーロッパ、アメリカで流行した芸術様式。フランス語の art nouveau(新しい芸術)からできた言葉です。 「アール・ヌーボー」の由来は、1895年に美術商サミュエル・ビングが現代美術のギャラリーでタイトルとした「メゾン・ドゥ・ラ・アール・ヌーボー」からきたもので、そのスタイルを称してアール・ヌーボーと呼ばれ、以後定着したようです。 動植物をモチーフに、有機的、優美で官能的な模様や流れるような曲線、曲面を多用していること、また当時の新素材であった鉄やガラスを利用したことが特徴です。 代表的な作品として、エミール・ガレのガラス工芸品やアルフォンス・ミュシャの絵画、ウィリアム・モリスのデザインなどがあげられます。