【読み：よみたんざんはなおり】
読谷村は沖縄本島にある織物産地で、読谷山花織は紋織の一つです。紺や白地に白、赤、黄、緑、紫、藍などで、絣を併用し、幾何模様を浮き織にしたものです。模様には、手花、綜絖花(そうこうはな)、絣等があり、反物では綜絖花と絣、帯地と手巾(ていさじ)では手花と綜絖花と絣というように、製品によって組み合わせが変わります。緯糸の打ち込みには手投げ杼(ひ)を使い、紋織は花綜絖または縫取り杼を用います。絣糸は手括(くく)りで、染料には琉球藍、シャリンバイ、サルトリイバラ、フクギ、シブキ等の植物染料を使って染色します。機仕かけをした地経糸と経絣糸に花綜絖をかけ、高機(たかはた)で製織します。
