染色補正とは

【読み:せんしょくほせい】

染色補正は、染色の工程やその後の保管や着用に伴い発生した、しみや汚れ、焼けや変色などを取り除き、修復することです。

江戸時代の享保年間頃に、公家や女官の礼服の染色工程においておきる汚点や難点を除去するために、染色補正が生まれました。古くは御手入師として起こり、やがて直し物屋、落し物屋と呼ばれたそうです。染色補正という言葉が使われるようになったのは1970年代頃といわれます。

着物や反物の染色や加工の工程において、あるいは着用・保管の間にできたしみ、汚れを除去し、変色を直す染色補正は、着物のお手入れになくてはならない存在です。

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