【読み:ねり】
精練すること。絹、毛、綿、麻などの繊維に含まれる不純物を取り除く方法です。不純物があると後の染色や他の加工の妨げになるため、これらに先立って精練を行います。練りというと一般的に絹の精練をさします。絹の精練は、セシリンという絹の表面にある膠質を石鹸ソーダ煮沸するなどして取り除きます。絹は練りをすることによって、美しい光沢としなやかさが得られます。精練は糸の状態で練ってから織り上げる「先練り(先練りもの)」と生糸を織ってから練る「後練り(後練りもの)」があります。先練りで代表的なものに、御召や紬があり、後練りの代表には縮緬、羽二重、絽などがあります。