【読み:めびき】
和服の染め直しで、もともとの柄模様が隠れないように、そのまま上から好みの色を重ねて染める加工のことです。一度染めた生地の柄や糸目の色調を変えるために、別の染料で引き染めします。 色抜きはせずに、元の色の同系色や、元のよりやや濃い目の色を用いることが多いです。柄は気に入っているけれど、色が明るくて派手に感じられるものや、落ちないしみや汚れがついてしまった場合などに、目引きを施します。目引きとは目先を新しくするようにさらに染めることを表し、色抜きが難しい生地(御召や紬などの先染め織物)に用いられます。柄模様にも色がかかるため、仕上がりは1トーン暗くなったように見えます。着物や羽織、コートなどの一部分を目引きすることもできますし、全体を目引きすることもできます。