丸髷とは

【読み:まるまげ】

①女性の髪の結い方の一つです。髻(もとどり)[=髪の毛を頭上で束ねたところ]をとり、笄(こうがい)[=日本髪にさす飾り]をさし、根のまわりに毛先を巻きつけた髪型です。江戸時代の享保(1716~1735)のころ、「勝山髷」と「吹輪」を変形させて生じたもので、延宝から宝永(1673~1710)のころ「丸髷」と称されていたものは、「勝山髷」の別称です。中流以上の婦人の髪型が遊女に及び、江戸時代後期には、民間の既婚女性の正装となりました。上方では、下女の風俗とされました。明治時代になると、「鍋町形」、「新橋形」、「吾妻形」、「おはつ形」、「茶筅(ちゃせん)形」、「富士見形」、「すずめ形」、「歌舞伎形」、「末屋町形」、「ぼたん形」などの種類がでてきました。②男性の結髪のうち、「本多髷」の一つで、刷毛先の丸いものです。江戸時代後期、町人が結いました。

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