鎖繍とは

【読み:くさりぬい】

鎖繍は、刺繍のステッチ(刺し方)のひとつです。鎖繍は、現在のチェーンステッチと同様で、表に出た針目と同じところ(または近接した部分)に針を刺し入れ、糸が輪を作ったところから針を出して、糸を縫いとめるのを繰り返しながら進む方法です。出来上がった糸の形が、鎖のように見えることから、このように呼ばれます。
鎖繍は奈良国立博物館蔵の「刺繍釈迦如来説法図(ししゅうしゃかにょらいせっぽうず)」に用いられていて、相良刺繍の粒の大小や、鎖繍の糸の太さや運針の方向を場所に応じて変えるなどによって、立体感が表現されているといいます。

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