【読み:えんしゅうつむぎ】
遠州綿紬(えんしゅうめんつむぎ)とも言います。 静岡県浜松市とその周辺で生産される織物です。江戸時代の初め頃、南蛮貿易によってもたらされた縞織物を元に、織られるようになりました。糸に始まって生地に織りあがるまでの工程が8つに分かれますが、そのすべてが独立した分業生産であり、地元浜松にて行われています。 遠州縞とよばれる濃紺地にストライプの織物や、縞紬とよばれる多色使いの縞織物、また、無地染めの紬糸で織られる無地紬、なないろ紬という、経糸緯糸合わせて7色の糸を用いた織物などの種類があります。生活着や野良着として、身近な衣服に広く用いられました。