【読み:もっこうもん】
木瓜は、古く御簾の周囲にめぐらした布帛「帽額」に付けられた文様のことです。この文様を中国では窠紋と呼び、唐代には官服の文様に定めていました。また窠は鳥の巣を表すことから、子孫繁栄を意味し、神社で用いられる御簾から、神の加護があるともいわれためでたい紋です。木瓜紋は二重になった外郭の中に唐花がおさめられており、木瓜、剣木瓜、四方木瓜、唐木瓜、三つ盛り木瓜、石持ち地抜き木瓜、細輪に木瓜、丸に唐木瓜、木瓜に二つ引きなどの種類があります。池田氏、伊藤氏、大村氏、斎藤氏、萩原氏などが使用しました。